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ダイアンサスとカーネーションの違い

ダイアンサスとカーネーションの違い 違い

ダイアンサスとカーネーションは、同じナデシコの仲間です。
ただし、園芸店や花屋では別の呼び名として使われることが多く、見た目や使われ方にも違いがあります。

ダイアンサスは、花壇や鉢植えで楽しむ軽やかなナデシコ系の花です。
一方、カーネーションは、切り花や母の日ギフトで使われる、花びらの多い華やかな花です。

具体的には、花の形、花びらの重なり方、花の厚み、葉や茎の見え方、花言葉、使われ方、育て方、売り場での扱いに違いがあります。

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花の形の違い

ダイアンサスとカーネーション 花の形の違い

花の形の違いは、ダイアンサスが平たく開きやすいのに対し、カーネーションは丸く盛り上がりやすい点です。

ダイアンサスは、花が横に開きやすく、平たい印象になりやすいです。花の中心も見えやすく、1輪ずつが軽く見えます。ナデシコらしい素朴な花姿です。

一方、カーネーションは、花びらが中心に向かって重なり、花全体が丸くふくらんで見えやすいです。ふわっとした球に近い形になり、切り花では1輪の存在感があります。

ダイアンサスは一重咲きや半八重咲きが多く、カーネーションは八重咲きが多いです。

  • 一重咲き:花びらが少なく、中心が見えやすい咲き方
  • 半八重咲き:花びらがやや多く、中心も少し見える咲き方
  • 八重咲き:花びらが多く重なり、中心が見えにくい咲き方

見た目でいうと、平たく開いて軽く見えるものはダイアンサスとして売られることが多く、丸く詰まって華やかに見えるものはカーネーションとして扱われることが多いです。

花びらの違い

ダイアンサスとカーネーション 花びらの違い

花びらの違いは、ダイアンサスは1枚ずつの形やギザギザが見えやすくカーネーションは花びらが多く重なってフリルのように見えやすい点です。

ダイアンサスもカーネーションも、花びらの先に細かいギザギザがあります。このギザギザは、ナデシコの仲間らしい特徴です。

ただし、見え方には違いがあります。

ダイアンサスは、花びら1枚ずつの形が見えやすいです。ギザギザした輪郭もわかりやすく、花びらが横に広がるため、軽い草花の印象になります。

一方、カーネーションは、花びらの枚数が多く、1枚ずつの輪郭よりも全体のフリル感が目立ちます。ギザギザというより、花びらが重なった波のように見えます。

海外でダイアンサスの仲間が “pinks” と呼ばれることがありますが、これは色のピンクだけを意味するものではありません。
NC State Extensionは、pinks という名前について、花びらの縁がピンキングばさみで切ったように見えることに由来すると紹介しています。

項目ダイアンサスカーネーション
花びらの見え方1枚ずつの形が見えやすい何枚も重なってフリルに見える
ギザギザ輪郭がはっきり出やすい重なりの中に見える
印象軽い、可憐、庭花らしい華やか、密度がある、ギフト感がある

花の厚みの違い

ダイアンサスとカーネーション 花の厚みの違い

花の厚みの違いは、ダイアンサスが薄く軽く見えやすいのに対し、カーネーションは花びらが重なって厚みとボリュームが出やすい点です。

ダイアンサスは、花びらが横に広がるため、正面から見ると整って見えます。ただし、横から見ると厚みは控えめで、花全体が軽く見えやすいです。

一方、カーネーションは、横から見ても花に厚みがあります。花びらが何層にも重なるため、花の上部がこんもりと見えます。特に母の日用の鉢植えや切り花では、ボリューム感のある品種が多く見られます。

見分けるときは、花の下にある緑の部分も見るとわかりやすいです。この部分を「がく」といいます。簡単にいうと、花びらを下から支える緑のカップです。

カーネーションは花びらが多く、花の頭に重さが出やすいため、がくも筒状でしっかり見えます。ダイアンサスは花が軽く見えやすく、がくの存在感も比較的控えめです。

つまり、横から見て薄く軽い花は、ダイアンサスとして売られることが多いです。
一方、横から見ても花に厚みがあり、がくがしっかり支えている花は、カーネーションとして扱われることが多いです。

葉の違い

ダイアンサスとカーネーション 葉の違い

葉の違いは、ダイアンサスが株元でまとまって草花らしく見えやすいのに対し、カーネーションは長い茎に沿って葉がつき、切り花らしいすっきりした姿に見えやすい点です。

ダイアンサスの葉は細く、株元から広がるように出ます。
花壇や鉢植えでは、葉と茎がまとまって株を作り、その中から花が上がってくる印象です。

RHS(英国王立園芸協会)でも、Dianthus は細く、しばしば灰色がかった葉を持つ植物群として説明されています。
ここでいう灰色がかった葉とは、枯れた色ではなく、少し青白い緑色の細い葉のことです。

一方、カーネーションの葉も細長いですが、切り花では長い茎に沿って左右に葉がつきます。
そのため、株元でまとまるダイアンサスよりも、茎の線がはっきり見えやすいです。

イギリスの王立植物園 Kew(キュー) の情報でも、カーネーションの葉は灰緑色で細く、茎の両側に対になってつくとされています。

Kewは、植物の研究や保全でも知られる王立植物園です。

ここでいう灰緑色とは、少しくすんだ青みのある緑のことです。

葉だけで完全に見分けるのは難しいですが、次のように見ると違いがわかりやすいです。

葉の見え方ダイアンサスカーネーション
全体株元でまとまりやすい茎に沿ってすっきり見えやすい
印象草花らしい切り花らしい
灰緑色〜緑色灰緑色、青みのある緑

花言葉の違い

ダイアンサスとカーネーションの花言葉の違い

花言葉の違いは、ダイアンサスが可憐さや純粋な愛情を表しやすいのに対し、カーネーションは母への愛や感謝と結びつきやすい点です。

花言葉は国や時代によって変わります。
そのため、植物学のように1つの正解があるわけではありません。

一般的な印象としては、ダイアンサスは純愛・可憐・無邪気・親しみなどの意味で語られやすい花です。
一方、カーネーションは母への愛・感謝・尊敬・深い愛情と結びつきやすい花です。

花言葉の印象
ダイアンサス純愛、可憐、無邪気、親しみ
カーネーション母への愛、感謝、尊敬、深い愛情

カーネーションは、母の日の花として広く知られています。
そのため、花言葉も母への愛・感謝・尊敬と結びついて語られやすいです。

また、海外ではカーネーションの色によって意味が分けられることがあります。
たとえば、赤やピンクは母への愛や感謝、白は亡くなった母をしのぶ意味で使われることがあります。

一方、ダイアンサスは母の日の象徴というより、ナデシコらしい可憐さや、庭に咲く親しみやすい花としての印象が強いです。

つまり、やさしく可憐な印象の花言葉を持つのがダイアンサス、母の日や感謝の意味が強いのがカーネーションです。

カーネーション
カーネーション

ちなみに今年の母の日に選ばれているカーネーションは、これ↓

使われ方の違い

ダイアンサスとカーネーション 使われ方の違い

使われ方の違いは、ダイアンサスが花壇や鉢植えで楽しまれやすいのに対し、カーネーションは切り花や母の日ギフトで使われやすい点です。

ダイアンサスは、花壇、寄せ植え、鉢植えで使われることが多い花です。
株全体で咲く姿を楽しむ花なので、庭や玄関先に植えると、季節の草花らしい雰囲気が出ます。

一方、カーネーションは、切り花、花束、アレンジメント、母の日ギフトで使われることが多い花です。
1本でも花の存在感があり、色数も多いため、ギフト用として華やかに見えやすいです。

アメリカのノースカロライナ州立大学の園芸情報も、カーネーションには花屋向けに育てられる背の高いタイプがあり、切り花やブートニアに使われるとしています。

ブートニアとは、スーツの胸元などにつける小さな花飾りのことです。

使われ方ダイアンサスカーネーション
花壇よく使われる品種によって使われる
鉢植えよく使われる母の日鉢花で多い
切り花一部で使われる定番
花束脇役にも使われる主役になりやすい
母の日少なめ定番
カーネーションの花束

ちなみに今年の母の日に選ばれているカーネーションは、これ↓

育て方の違い

育て方の違いは、ダイアンサスが花壇や鉢で株全体を育てる花なのに対し、カーネーションは鉢花ギフトや切り花として出回ることが多く、花を長く楽しむための管理が重視されやすい点です。

ダイアンサスは、日当たりと水はけのよい場所を好みます。
花壇や鉢で育てる場合は、蒸れに注意が必要です。花が終わったあとに軽く切り戻すと、株の形が乱れにくくなります。

一方、カーネーションも日当たりと水はけを好みます。
ただし、母の日などで出回る鉢植えギフトは、花を長く楽しむために置き場所と水やりが大事です。水を与えすぎると根が傷みやすく、乾かしすぎるとつぼみや花がしおれやすくなります。

イギリスの園芸団体RHS(英国王立園芸協会)の植物情報でも、ダイアンサスは水はけのよいアルカリ性寄りの土、日当たり、風通しのよい場所を好むとされています。

ここでいうアルカリ性寄りの土とは、酸性が強すぎない土のことです。
日本の雨は土を酸性に寄せやすいため、花壇で長く育てる場合は、苦土石灰(くどせっかい)などで土を整えることがあります。

✔苦土石灰は、楽天でもよく売られています。
これ→ 苦土石灰【楽天】

項目ダイアンサスカーネーション
育てる場面花壇・鉢植え鉢植え・切り花・ギフト
日当たり好む好む
水はけかなり大事かなり大事
注意点蒸れ、株の老化水切れ、過湿、つぼみの傷み
花後切り戻しで株姿を保ちやすい花がらを取ると見た目が保ちやすい

ダイアンサスは、株が古くなると根元が木のように硬くなることがあります。これを木質化といいます。見た目が乱れてきたら、挿し芽で新しい株を作ることもあります。

カーネーションは、鉢花としても楽しめます。ただし、ギフト用の鉢は開花時の見栄えを重視しているものも多いため、花後に株を維持するには、日当たり・風通し・水はけが重要になります。

売り場での違い

売り場での違いは、ダイアンサスが花苗・寄せ植え用として並びやすいのに対し、カーネーションは切り花・花束・母の日ギフトとして並びやすい点です。

ダイアンサスは、園芸店やホームセンターで「花苗」「寄せ植え用」「花壇用」として売られることが多いです。
ポット苗で並び、株全体を植えて楽しむ花として扱われます。

一方、カーネーションは、花屋では切り花として売られることが多いです。
園芸店や通販では、母の日用の鉢花としてもよく見かけます。母の日シーズンには、赤・ピンク・複色の鉢植えカーネーションが多く並びます。

カーネーションの花束

ちなみに今年の母の日に選ばれているカーネーションは、これ↓

通販では、商品名の表記を見ると違いがわかりやすいです。

通販での表記中身の傾向
ダイアンサス 苗花壇・鉢植え用の苗
ダイアンサス 鉢植えガーデニング向けの鉢花
カーネーション 切り花花束・アレンジ向け
カーネーション 鉢植え母の日ギフト向けが多い
スプレーカーネーション小輪が枝分かれして咲く切り花

スプレーカーネーションは、1本の茎から枝分かれして、複数の小さな花が咲くタイプのことです。1輪が大きいスタンダードカーネーションより、軽く、ふんわり見えやすいです。

まとめ

ダイアンサスとカーネーションは、どちらもナデシコの仲間です。
そのため、花びらのギザギザ、細い葉、赤やピンク系の花色など、似ている部分があります。

ただし、違いは見た目と使われ方にあります。

ダイアンサスは、花が平たく開きやすく、花びら1枚ずつの形が見えやすい花です。株全体で咲く姿を楽しむことが多く、花壇や鉢植えでよく扱われます。

一方、カーネーションは、花びらが多く重なり、丸く厚みのある花になりやすいです。茎も長くしっかり見えやすく、切り花や母の日ギフトでよく使われます。

母の日のカーネーション

ちなみに今年の母の日に選ばれているカーネーションは、これ↓


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